僕の祖母について
今回は僕の家族、祖母のことについて書いていきたいと思います。
僕の祖母は、とても力の強い魔法使いでした。こちらの世界とそちらの世界だと価値観や判断基準が微妙に異なる可能性があるので、祖母の凄さを説明するのは、ちょっと難しいのですが。少し昔、魔法使いの最盛期であった時代に、その力や功績で名前を残したすごい人なんです。ややトラブルメーカーな面もあったと言えばあったのですが、それでも僕は祖母を尊敬しています。
祖母は、とにかく快活で、話す事が得意な人でした。とてつもない行動力で、深夜に突然激辛カレーを作り始めたり、思い立った瞬間山登りに出かけて行ったり。その突拍子の無さに巻き込まれる事は、僕にとっての日常で。正直に言うと、とんでもない目に遭ったことも多々あるので、少し複雑ですが、祖母に振り回された事についての思い出話も、そのうち書けたらなと思います。
一応、祖母の足元にも届かない実力ながら、僕も魔法使いではあるのですが。
実は、僕が魔法使いだと公言している理由の一端は祖母にあります。なんせ、今更隠そうにも、祖母と関わりのあった大人たちは大勢居るわけで。僕の存在も、魔法使いである事も、公言しようがしまいが、既に知られてしまっているわけです。
勿論他にも理由はありますが、様々な事情があって、魔法と無縁の生活については、随分前に諦めてしまいました。
とはいえ、「大魔法使いの孫 = コル・トワノ」であることまで知っている人はとても少数ですので、祖母の事で突然知らない人に話しかけられる、なんて事はありません。口の堅い周囲の人たちのおかげですね。
……そうだとすれば、コル・トワノが有名な魔法使いの孫にあたる、という事実をここに書いてしまって大丈夫なのか、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、僕が異世界に向けて発信する内容は、事前に確認され、承認を受けた上で、僕の住んでいる世界の人たちには認識できないような形で投稿されているので。詳細はまたそのうちお話し出来ればと思いますが、とにかく、その点に関してはご心配なく、ということです。
そういえば、最近、ようやく祖母の持ち物整理を始めました。
祖母はちょっとした小物を集めるのが好きな人で、そのうえプレゼントなどを貰うことも多かったため、物置部屋には前々から、片付けに数年以上かかりそうなくらいの物量が詰め込まれていました。片づけられる人が自分しか居ないとはいえ、ついつい先延ばしにしていたので……。ようやく手をつけはじめられて良かったです。何か面白い物が見つかったら、可能な範囲で皆さんにもお見せしますね。
コル・トワノ
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