2023.12.25 13:45? 2幻影通りの早朝。寝ぼけ眼をこすりつつ、大学図書館の扉を開く。勢いよく飛んできた挨拶に返答を返して、俺はカバンから名札を取り出した。魔法大学ことオルタヴォルタ大学には、一般開放されている巨大な図書館が存在する。館内には、図書室と三つの書庫に加え、幾つかの教室や自習室等も収められている、自分にとっては在籍校兼バイト先にあたる場所だ。整った設備と立地の関...