2023.12.25 13:45? 2幻影通りの早朝。寝ぼけ眼をこすりつつ、大学図書館の扉を開く。勢いよく飛んできた挨拶に返答を返して、俺はカバンから名札を取り出した。魔法大学ことオルタヴォルタ大学には、一般開放されている巨大な図書館が存在する。館内には、図書室と三つの書庫に加え、幾つかの教室や自習室等も収められている、自分にとっては在籍校兼バイト先にあたる場所だ。整った設備と立地の関...
2023.08.06 14:35- 2023年2月25日 - 青年の記憶/セーフルームの彼らオルタヴォルタ大学。学生の学びを深め、魔法使い達を管理する場所。管理、と言うと、やや語弊があるのも事実だが。ともかく、細かな事情を抜きにして語るとすれば、この大学はあくまで……人々にとって重要な役割を担う、僕の職場だ。職場と言っても単なる副業であるからして、ここを頻繁に訪れる事はないのだが、今日だけは事情が違った。おおよそ10年程度の付き...